有名麻雀小説のコミック版 (全10巻)
雀聖 阿佐田哲也
[A] 麻雀放浪記( マージャンほうろうき) 概要
①-1 直木賞受賞作家「色川武大(いろかわ たけひろ)」氏の別名(ペンネーム)『阿佐田 哲也』名義で発表したベストセラー小説「麻雀放浪記」の漫画化本。小説の方では、文中に初めて「牌活字が使用された(文章の途中で、「手牌の図のイメージ」を横書きで入れてある)」小説と言われていた。『阿佐田 哲也』さんは一般的には「雀聖」と呼ばれてもいますし、TV番組での対戦にも登場。よってYouTubeなどでも雰囲気は見れることは見れます。
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①-2 本作はその『麻雀小説における金字塔』と言われている「小説 麻雀放浪記」を、「女医レイカ」などで人気の麻雀劇画作家「嶺岸信明(みねぎし しんめい)」氏が、時代風景・街並みはもちろん登場人物もイキイキとした姿で登場させているコミック版です。小説の執筆は1969年頃から、ですが、ストーリーの舞台は戦後の昭和20年ごろであることから、中々背景などを理解するのには「ググる 検索」が必要かと。
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①-3 内容的には、麻雀の超人的な技と精神力を発揮する「いわゆる 達人たち」との勝負に立ち向かう「主人公 坊や哲」(つまり、阿佐田哲也氏の影を模した人物)の勝負師の成長と成熟の物語です。
①-4 余談ですが、現在の芸能界にあって、麻雀も一流という「井上陽水」さんは阿佐田哲也氏に直接、麻雀の勝ち方はもちろん、流儀とか作法とか考え方を教わった1人と言われているようです。また、各界の著名人ともかなり広範囲でお付き合いがあったようです(『阿佐田哲也の怪しい交遊録』より)。
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[B] 超かんたん ストーリー
(本作は一応小説であって、創造の産物とされておりまして、自伝ではありません。ただ登場人物の一部にはモデルもいるようですがここでは触れません。)
②-1 主人公・哲(「主人公 坊や哲」とも書かれる)が戦後の昭和20年10月頃、工場勤務時代の同僚「上州虎」に再会し、通称「出目徳」たちとも会っていく。問題は戦後ということで探しても職はなく生活に困窮した人々が多く、当時の大家族的な家庭においては、働ける若い世代として、親などに渡す金銭の工面に困る状況に陥っていました。そんな1人「哲」は・・・家庭でも、うまくいかず、外をぶらついているうちに色々な場面に出くわすのですが・・・やがて博打に興味を持つようになって・・・。
[C] 主な登場人物
③-1 主人公 : 坊や哲(哲也) (昭和20年当時、16才で物語はスタートする。親と同居していたが、途中から家を出る。やがて、非凡な才能を雀卓内外で表し出す)
③-2 オックスクラブのママ : 八代ゆき
③-3 上野を拠点とする、プロの麻雀打ち(カッコはいいが、主人公を導くようで途中ではしごをはずしていくところもあって中々信用できない男) : ドサ健(ドサけん)
③-4 父親の店を必死で守る、ドサ健を一途に慕う彼女 : まゆみ
③-5 主人公の前に立ち塞がる、麻雀の強敵、自称「株屋」出目徳(でめとく) : 大場徳次郎(おおば・とくじろう)
③-6 その出目徳と一緒にいるが、いろいろと「複雑な動き」をする片腕の干支子、通称「上州虎(あるいは、単に「虎」)」 : 樋口虎吉
③-7 助けたり、助けられたりと坊や哲(哲也)と因縁深い男 : チン六(チンろく)
③-8 『ガン牌(牌の裏側から見た時のある印のようなものでどの牌か識別する方法の1つ、いかさま と見られている)』の達人だが、ある日の勝負卓でアメリカ軍人と戦ってうらみを買う : 清水
③-9 ドサ健(ドサけん)の相棒、通称「ソッキン(名前の音読みから)」: 上田則近
③-10 粋な着流しを着た30男だが、本業は吉原で働く(やがて、麻雀の世界へと身の振り方を考えていて、主人公についていく) : 女衒の達(ぜげんのたつ)
③-11 ちなみに、井上陽水さんは出てなかったような・・・?
続きは次回です!
以上です。