コード進行の最初、長調の四和音
コード進行の一環として、音程1〜8度を考慮に入れた三和音を最初から (長調、例としてCメジャー) (YouTube動画はこの記事のなかほど)
(内容) 長調の三和音から、四和音に入りました。次回以降は『TDS』への予定です。
この記事には、YouTube動画があります
YouTube動画タイトル : 「四和音 新長調シリーズ3 (Logic) 202」
[opening] 長調の四和音
長調(例 : Cメジャー)で⑴音程1〜8度 ⑵三和音ときまして今回は⑶四和音に入りました
なお、『音程 1〜8度』については、すぐ直前の、ここの動画の通し番号(200)をご覧ください。
また、『三和音』の(1)については、ここの動画の通し番号(201)をご覧ください。
[A-1] 四和音を作る
(1) Cメジャー・スケール(ハ長調)上に作った三和音にさらに3度上の音を重ねて四和音を作ります
(2) 五線譜で四和音が7つできたので鍵盤図で、ルートと7度の音程を調べてみる。ルートと7度の音程がわかれば、三和音の音程によるコードの種類はすでに判明しているので、2つを合わせて これら7つの四和音の『コードの種類』がわかることになる なお、三和音の音程については、上記の(A)と(B)に対応する通し番号(200と201)をご覧ください。
(=====今回のポイント(要点)========= つまり、四和音の「4つのコードの種類(後述します)」は (あ)三和音の時の音程で決まったコードの種類(「メジャー・コード」や「マイナー・コード」や「マイナー・フラット・ファイブ・コード(m♭5 )、または、ディミニッシュ・コード(dim)」などありました)に (い)今回確認する四和音の「ルートと7度の間の音程の組み合わせ」の(長7度か短7度か)」のどちらかか? (う)という、2つの組み合わせによります。 これらが、今回のポイントです ==============
[B-1] I〜VIIを1つずつ音程を確認する (コードの種類を確認するため)
(3) 音程の「7度」は、音程の動画の時にみたように全音と半音の関係で主に2種類あります それは(5全音+半音)の「長7度」と(5全音)の「短7度」です。
(4) 五線譜上で作った7つの四和音に、左から番号を「(ローマ字の算数字の)I、II、〜 VII」と番号をつけて(三和音の時と同じですから、作っている人はその下に追記となります)
(5) まずは、次の4つを調べます。 「I」 〜 C(ド)からB(シ) 、 「IV 」 〜 F (ファ) から E(ミ) 、「V」 〜 G(ソ)からF(ファ) 、「VII」 〜 B(シ) からA(ラ)
(6) 結果は次のようになりました ======
鍵盤図1 「I」 C(ド)からB(シ) 長7度 (5全音+半音)
鍵盤図2 「IV 」 F (ファ) から E(ミ) 長7度 (5全音+半音)
鍵盤図3 「V」 G(ソ)からF(ファ) 短7度 (5全音)
鍵盤図4 「VII」 B(シ) からA(ラ) 短7度 (5全音)
(***Cメジャー・スケール) ====
(7) 今度は三和音でIIの「マイナー・コード」に加える場合をみてみます。その結果は (5全音) で「短7度」となりました。 他のIIIとVIも同じ結果の『短7度 (5全音) 』となります
同じく表にしますと =========
鍵盤図5 「II」〜 D(レ)からC(ド) 短7度 (5全音)
鍵盤図6 「III」〜 E(ミ)からD(レ) 短7度 (5全音)
鍵盤図7 「VI」〜 A(ラ)からG(ソ) 短7度 (5全音)
(***Cメジャー・スケール) ======
7つの「ルートと7度の間の音程」ができましたので、7つの三和音のおのおのに加えて、 「コードの種類」のどれに該当するかをみます。
(9) Cメジャー・スケール(ハ長調の音階)上の7つの四和音では、この「コードの種類」はおおよそ4つです。
それらは ====四和音では、この「コードの種類」====
(あ)「メジャー・セブンス・コード」
(い)「マイナー・セブンス・コード」
(う)「ドミナント・セブンス・コード」
(え)「マイナー・セブンス・フラット・ファイヴ・コード」
========= です
(10)は繰り返しなので省略
(12) 結果は次のとおりです (a)メジャー・コードの上に「長7度」を重ねていると、 「メジャー・セブンス・コード(ルートの音名に加えるのは M7 )〜以下同様」 (b)マイナー・コードの上に「短7度」を重ねていると、 「マイナー・セブンス・コード(m7)」 (c)メジャー・コードの上に「短7度」を重ねていると、 「ドミナント・セブンス・コード(ルートの音名に7を追加する)」 (例えば、G7になります) (d)ディミニッシュ・コード(マイナー・フラット・ファイブ・コード)、dim(m♭5 )の上に「短7度」を重ねていると、 「マイナー・セブンス・フラット・ファイヴ(ファイブ)・コード(m7♭5)」
(13) なお、四和音のコードの種類は他にもあって、たとえば (e) マイナー・コードの上に「長7度」を重ねていると、 「マイナー・メジャー・セブンス・コード(mM7)」 などといろいろありますが、今回の動画に内容では対象外ですので省きます。
14) 以上のことから おのおのの表記の仕組みに従って次のように なります --------四和音の一覧--------------
I IM7 CM7 Cメジャー・セブン
II IIm7 Dm7 Dマイナー・セブン
III IIIm7 Em7 Eマイナー・セブン
IV IVM7 FM7 Fメジャー・セブン
V V7 G7 Gセブン
VI VIm7 Am7 Aマイナー・セブン
VII VIIm7 Bm7♭7 Bマイナー・セブン・フラット・ファイヴ
------------ になりました
これらを図と表にまとめたのが、次の「まとめ」に載せているものです。
[closing] まとめ
今までの結果で、以下の3枚の画像の順で、完成です
(50) そして、おのおのの表記の仕組みに従って「I・II・III・IV・V・VI・VII」の表に、四和音を 「ダイアトニック・コード(4和音)」と「和音記号(ディグリー・ネーム)」の2つを合わせて記入します。 (これは三和音の時と同じ方法です)
今回は、スペースの問題で、別々の表になりました
[3] その他、参照など
動画のBGMは 今回は、Logic Pro XからのMP3ではなく、動画編集アプリVLLOの標準musicを使いました。
----- 参考文献 について ------
①⓪⓪ 参考文献はいつものとおり、以下の3冊です。コード進行は特に難しくてお世話になっております。本当にありがとうございます。
(a) 「プロの曲作りが分かる本 (CD付き) (マニュアル・オブ・エラーズ 著 (株)リットーミュージック )」執筆は主に、谷口尚久、Nagie、山口優、蒲池愛、藤本功一、永田太郎、の各氏。
(b) 「大人のためのコードのしくみ」(五代香蘭 著 (株)ケイ・エム・ピー )
(b-2) 「CD付 きいてたいかめよう!! やさしくわかる コードのしくみ(楽譜)」(五代香蘭 著 (株)ケイ・エム・ピー )
(c) 「大人のための作曲入門本(CD付き)」(友寄隆哉 著 (株)リットーミュージック )
続きは次回です!
B済
以上です。